近頃は、催眠というと意志薄弱な状態に陥って暗示を受けやすいという意味で使われることが増えていますが、本来は心理学をベースとした技法の一つであり、治療にも用いられています。そのイメージから、特殊な能力を持っている人だけができること、あるいはインチキだといわれてしまうこともあるようです。きちんと学んだ人なら行える技法ですので、決してインチキではありませんし、特殊な能力を持つ人だけができるわけでもありません。ただし、習得するためには様々なことを学ばなければなりませんので、かなり時間がかかります。日本ではまだ馴染みのないものなので手品と同じように扱われていますが、海外では治療の一貫して行われていて、受ける側から見ると選択肢の一つとして数えることができます。

取り入れる前にメカニズムを理解する

実際に受けてみたいと考えている場合には、まずは催眠のメカニズムについて知っておく必要があります。端的に言うと、自我を形成している部分に隙間が生まれて、その影響で意識と無意識がつながりやすくなっている状態を指します。深まると潜在意識に指示が通りやすくなり、無意識の領域に情報が入るようになるというのが特徴です。通常は、無意識の部分には情報は通りません。なぜなら無意識の領域に伝達しようと試みると、自然とブロックされてしまうからです。しかし、治療によって隙間を作ることができれば、そこから無意識の領域へと到達することができ、指示もきちんと届くようになるというわけです。このメカニズムを熟知していると、どのような技法によってかけられているのかが分かってきます。

治療によってできる事とできない事

よく聞くのは前世を見るというアプローチですが、催眠治療では実際に可能です。他にもネガティブな感情やストレスを取り除いたり、リラックスさせたり、食欲を抑えることも可能です。このように意識に働きかけることでできるような種類のものは問題なくクリアできますが、外国語を話せるようになるのは基礎学力がないと無理ですし、探し物を見つけるのも自分の行動した範囲外で起こった遺失なら意味がありません。治療で行う場合には、気持ちをコントロールできるようになりたい、夜眠れるようになりたい、ストレスから解放されたいなどの悩みを抱えていることが多く、これらの悩みにはよく効く治療です。特に腕の良い人に行ってもらうと深い部分にまで催眠をかけることができますので、大きな効果を期待できます。